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定年就農でブドウ栽培
研修重ね苗木定植

(2007/04/03掲載)

 世羅町小世良の流田地区で、新たにブドウ栽培の計画を立て、棚施設や水槽を整備して苗木の植付けを行っているのは、福山市幕山台に住む佃富雄(つくだ・とみお)さん(59)である。
 昨年秋、「ブドウ農家募集!!」の記事が同町広報誌に掲載されていたのを知り、佃さんは「これだ」と、早速名乗りをあげた。団塊世代の定年就農だ。
 佃さんは高校を卒業後、福山市内の鉄鋼関係会社に勤務し、クレーンの担当を5年、そしてロール研磨係を担当して31年を経る頃から、団塊世代の定年退職が社会問題として持ち上がっていた。
 佃さんは「ふと、自分の人生を辿ると、その問題は自分自身のことだった」と振り返る。
 55歳で早期退職。再び食品会社に勤務しながら、生涯をかける就職先を自分に問いかける毎日が続いた。
 2年前から、JA福山市などが開く「ぶどう塾」へ通うようになった。勤務を終えた夕方から、佃さんは仲間といっしょに3月まで週1回、実習園で実際に栽培を体験しながら研修を積んだ。
 妻美智子(みちこ)さん(54)の故郷世羅町で、年老いた父惟安(これやす)さん(83)が体調を崩し、50アールの水田維持が困難になったのを聞き、土地を借りてブドウ栽培を決意した。
 16アールの土地に植栽するのはベリーAやピオーネなど4種類31本で、種類によって「一文字」や「H型」などブドウ塾で学んだとおりの作業をした。
 「これで農地の維持が出来る」と父は笑顔で話し、今年3月で食品製造会社を退職した富雄さんは「妻や子どもも休日は手伝いに来てくれる。6月、60歳の誕生日は畑の中で迎え、定年退職は永遠に来なくなりました」とほほ笑んだ。
(県央)

 

朝取りタケノコ出荷
収量減でも品質上々

(2007/04/03掲載)


  福山市駅家町の滝谷靖彦さん(69)は3月28日、朝どりしたタケノコを府中市の府中青果市場へ初出荷した。
 今年は冬場に雨が少なかったため、例年に比べて収量の低下が予想されるが、品質は上々だ。
 滝谷さんは0.2アールの竹林で栽培。間伐などをして、手入れの行き届いた竹林には、竹の枯葉に隠れるようにタケノコが少しだけ頭を出している。地下足袋を履いた足の指先で地面をなでるようにすらして、穂先を探り当てると、刃が細長い専用のくわで、掘り取る。
 新鮮なものを出荷するため早朝に収穫。この日は3本(1.2キロ)を出荷した。5月上旬まで、1本が300グラムから1キロのものを送り出す。4月中旬の最盛期には、1回に50キロを持ち込む。
 滝谷さんは「天ぷらや煮しめにして食べると、柔らかくておいしい。春の味を楽しんでほしい」と話している。
(ふくやま)

 

ブロッコリー拡大
移植機体系を導入

(2007/04/03掲載)

 ブロッコリーの1億円産地を目指しているJA広島北部は、栽培面積の拡大を図るため移植機を、うね立て同時条施肥機との併用で定植時の省力化を進めている。
安芸高田市高宮町でブロッコリーを共同栽培する伊藤武さん(60)の20アールの圃場でこのほど行ったデモ作業では、20条のうねが1時間40分足らずで出来上がり、更に移植機では1往復(60メートル×2)約12分で定植できた。
伊藤さんは「去年は5人で2日かかったが、これなら腰をかがめなくてもよいので楽になる」と期待する。JAでは、4月中旬までブロッコリー栽培農家に定植機の貸し出しを行っている。
(広島ほくぶ)